
私が靴関係の仕事をしていて、ヨーロッパのドイツへ視察に行き、ドイツの靴事情について判った事が上記の図です。
1.医療における医療靴(整形靴)
2.靴メーカーで作る既製品靴やオーダーメイド
3.既製品靴を仕入れて、販売する靴販売業者・健康靴店
に大きく分けられる事です。
朝起きてから、夜ベットに寝るまで靴を履いている生活文化のドイツだけに、靴に関する需要が多いからこそ、1から3までの職種が存在します。
この1から3の職種は、靴をあつかっているが、それぞれがまったく異なった職種であることです。
お互いに職業の範囲を越える事もなく、自分の職種の役割をすることが当たり前の社会がドイツでした。

ヨーロッパのオランダやドイツから靴修理機械や靴副資材を日本に輸入し、広く日本に紹介した靴関連業者は、ある意味大きな貢献をしてきたと思います。
20年前から健康靴屋(既製品靴屋)のブームとなっているヨーロッパ、ドイツへの楽しい楽しいドイツ観光旅行です。
日本の靴関連業者が企画したドイツ観光旅行では、ドイツの靴・材料メーカーの工場見学やその地域の観光を鉄道やバスで移動しています。
健康靴屋(既製品靴屋)の管理運営するホームページやblogをみていただければ、沢山発見することができます。
決して、研修や短期留学とは程遠いものです。1〜2週間程度で研修や試験などで資格が取得できるような物は嘘だと思ってください。
あくまで、『ゲスト』日本人のお客様(既製品靴屋)が喜んでお帰りいただき、ヨーロッパのドイツやオランダの機械や靴や靴副資材を日本で購入していただきたい気持ちでのサービスであるわけです。
ヨーロッパのドイツの学校や靴メーカーの発行する『証明書』を自慢している健康靴屋(既製品靴屋)が多く存在しますが、このような紙切れはいくらでも発行できる代物です。

ドイツの靴・材料・機械メーカーと日本の靴関連業者の間で交わされた日本国内の販売代理店契約には、一年間に販売するノルマ(最低限の売り上げ目標)があります。日本の靴関連業者は、このノルマを達成しないとドイツの靴・材料・機械メーカー間との契約更新はしてもらえないことになります。
ヨーロッパ諸国をはじめとする靴文化の生活圏、ドイツとは異なる気候・文化を持つ日本では高額な靴材料・高級靴・数百万円もする機械など売れる訳がありません。
そこで考えたのが、日本全国の普通の既製品靴販売業を営む靴屋さんにドイツ観光旅行に声をかけ、ドイツの靴・材料メーカーに招待をして、高額な靴材料や高級靴や数百万円もする機械を販売したようです。
このような高額なマシーンなどが既製品靴小売店にて導入することがブームになり、今では日本中の既製品靴小売店には必修の機械になっているようです。

日本の既製品靴専門の健康靴屋が、何故か畑違いの医療関係であるドイツの整形靴マイスターに興味を持ちはじめたようです。
日本中の沢山の既製品靴専門の健康靴屋が、ドイツの整形靴マイスター参りをしています。
日本の既製品靴専門の健康靴屋と同業であるドイツ国内のシューベラータ(既製品靴販売員・シューフィッター)との交流はしないで、まったく関係の無い整形靴マイスターに異常に関係を求めるのか理解できません。
上記のイラストは、多くの日本人既製品靴専門の健康靴屋がドイツの整形靴マイスターに群がるイメージを表現してみました。

私がヨーロッパのドイツへ訪問したときに、ドイツのミュウヘンの健康靴屋やシューフィッターに質問をしました。
既製品靴販売業の健康靴屋やシューフィッターは、既製品靴をそのまま販売するだけです。
日本の健康靴屋やシューフィッターの事を説明したら驚いていました。
ドイツの健康靴屋やシューフィッターの言うには、既製品靴を調整することで何か問題が発生したときに大きな責任が伴い、そのような危険な責任などとれないと言っていました。

ヨーロッパ ドイツの人が見ています。ドイツに押しかける日本の健康靴屋、シューフィッターは尊敬はされないでしょうね。
日本国内で活躍されている整形靴マイスターさんがいらっしゃいます。
その数人の整形靴マイスターさんのセミナーや整形靴マイスターさんから材料や機械を購入したり、イベントでお話をした事があります。
数人の方が、ドイツやオーストリアで靴マイスターをしていて、靴マイスターから整形靴マイスターへ職種を変えたそうです。皆さん、ドイツの整形靴マイスター養成学校へ入学しなおし、卒業をしてドイツの整形靴マイスターの国家資格を取得した経歴をお聞きしました。
靴マイスターと整形靴マイスターの仕事の内容は歴然と異なります。靴を扱うがまったく仕事が違います。
整形靴マイスターになるには、整形靴マイスター養成学校で学び、ドイツの国家資格を取得しなければなりません。
日本国内の健康靴屋、シューフィッターがドイツのマイスター工房を見学したり、整形靴マイスター養成学校を見学してセミナーを受講したくらいで、私はマイスターかも?(笑)と勘違いをしている日本人が実に多い。 (笑っちゃうけどホントです)
ここ十数年の間、この『勘違い』が日本の靴業界(健康靴屋、シューフィッター)の流行(ブーム)になっていました。
ニコニコ靴工房は義肢装具士として、義肢装具や整形靴、靴型装具を医療機関の依頼で患者様に設計製作をします。
ニコニコ靴工房が営業をしている救急病院では脚長差3cmが基準となっています。
障がい手帳を使用する装具のケースでも脚長差が3cmが基準になっています。
ヨーロッパのドイツでも同じ事がいえます。
靴マイスターがオーダメイド靴を作るケースで、たまたま脚長差が3cm以上ある場合には、そのお客様の靴を作る事ができません。
この脚長差3cm以上ある場合には、整形靴マイスターでなければ作れません。靴マイスターが勝手に脚長差3cm以上の患者さんの靴を製作・調整は禁止になっています。
これは、日本の医療、ドイツの医療も同じであると言えます。
ドイツの健康靴屋やシューフィッターは、既製品靴に対して1mmでも調整することは出来ません。
日本を見てみると、インターネット上の健康靴屋やシューフィッターの公式ホームページやBlogに3cm以上の脚長差の調整をしている写真を多く発見することができます。
ドイツ整形靴を研究していると自称する健康靴屋やシューフィッターが脚長差3cm以上の調整をしていますが、大変に危険な事ではないでしょうか?
日本の靴業界(健康靴屋・シューフィッター)の『
大勘違い』のようです。
ヨーロッパ、ドイツのミュンヘエンにある整形靴マイスターWAGNERさんのお店です。整形靴マイスターのWAGNERさんは優秀なマイスターさんです。
ユーモラスな看板ですね。
ドイツ本国内でしか通用しないドイツの健康保険で医療靴ができるOSMマイスターマークです。
ミュンヒエンのドイツ国民もこのOSMマイスターマークを信用してWAGNERさんに相談にくるのでしょうね。
ドイツ国内で、WAGNERさんのような整形靴工房のお店を開設するには、整形靴マイスターの国家資格取得は当然です。

整形靴工房のショーウインドウ
日本国内で、ヨーロッパ、ドイツ本国と違ったドイツ整形靴を展開する日本の健康靴屋と靴関連業者の行為は恥ずかしいです。



ドイツ国内限定で、ドイツの医師による処方箋で整形靴を作ることを許される整形靴マイスターが掲げることのできる『
整形靴マイスターマーク』であり、『
ドイツ国の公のマーク』です。
日本国内で掲げることは不可能な『
整形靴マイスターマーク』であり、健康靴屋や靴関連業者が何のために特許庁にドイツの『
整形靴マイスターマーク』を登録申請をするのか、私には理解できません。
『
ドイツ国の公のマーク』を日本国内で登録商標申請して外国の『
整形靴マイスターマーク』独占しようとしても、知識も技術も無い健康靴屋や靴関連業者はどうするのか?